ファミマ閉店、地域に響く喪失感

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松崎町の風景が変わる。ファミリーマート閉店に寄せる「場所」の記憶

松崎町に2店舗あるファミリーマートのうち、

1店舗が今月いっぱいで幕を下ろすというニュースが飛び込んできました。

それに伴い2階の本屋とレンタルビデオ店も閉店になるようです。

私は関係者ではないので、あくまで一町民としての視点にはなりますが、

この知らせを聞いた時、真っ先に浮かんだのは

**「ついに、この時が来てしまったか」**という、

どこか予感していたような、それでいて非常に残念な気持ちでした。

「エルピーノ」と呼び続けた30年の歴史

その場所は、

古くからの住民にとっては「ファミリーマート」というより

**「エルピーノ」**という名前の方がしっくりくるかもしれません。

例えば、多くの町民が「マックスバリュ」を今でも「ヤオハン」と呼んでしまうように、

あの場所もまた、ブランドが変わっても「エルピーノ」という愛称で親しまれ続けてきました。

かつては独特の温かみがある個人経営のコンビニとして親しまれていたあの店。

私が若いころは、町内にセブンイレブンもサークルKすらありませんでした。

大体のものが揃うあの店舗は、当時の私たちにとって本当に心強い存在で、

毎日のように通い詰めたものです。

実はあの場所、

昔から「あそこで商売を成立させるのは難しい」と囁かれていた土地でもありました。

そんな中、看板を変えながらも30年近く営業を続けてこられたのは、

ある種、奇跡的なことだったのかもしれません。

それだけに、今回の閉店は「やっぱりダメだったのか」という落胆と、

「ここまでよく頑張ってくれた」という感謝が入り混じる、複雑な心境にさせられます。

物価高と「コンビニ経営」のシビアな現実

閉店の理由は定かではありませんが、

昨今の**「異常な物価高」**が無関係だとは思えません。

光熱費の高騰、人件費の上昇、そして配送コストの増加。

地方のコンビニは、都市部とは比較にならないほど物流の負担が大きくなります。

かつて、今は創価学会の支部となってしまった桜田のサークルKの店長さんとお話しした時のことですが、

当時からファミリーマート系統(旧サークルKサンクス含む)は、

出店や継続の基準が非常にシビアだという印象を受けました。

1円単位で利益率が削られる今の経済状況下では、

本部としても現場としても、苦渋の決断を迫られる局面が多かったのではないでしょうか。

地域に根ざした店だからこそ、看板を下ろす決断には相当な葛藤があったはずです。

「信号の巡り合わせ」が生む心理的ハードル

なぜ、あの場所は「商売が難しい」と言われていたのか。

私自身の行動を振り返ってみると、そこには立地条件という言葉だけでは片付けられない**「アクセスの妙」**があるように感じます。

正直なところ、自宅から車を出す際、

どうしても足が向くのは「セブンイレブン」や、さらに言えば「マックスバリュ」だったりします。

その最大の理由は、皮肉にも松崎町の中心部という立地にありました。

あくまで私見ですが、

あの周辺は**「なぜか必ず赤信号に引っかかる」**ような気がしませんか?

街の中心部ではあるけれど、主要な動線からは絶妙に外れている。

曲がり角や信号のタイミングで、スムーズに入店できない。

一度通り過ぎてしまうと、戻るのが億劫になる。

こうした小さな「行きづらさ」の積み重ねが、

特に急いでいる時のコンビニ選びにおいて、大きな差となって現れていたように思います。

利便性を最優先するコンビニにとって、この「数秒のロス」や「心理的なブレーキ」は、

私たちが想像する以上に経営に響く重い要素だったのかもしれません。

松崎の輪郭が削られる寂しさ、そして「大七弁当」の希望

桜田のサークルKが消え、そして今回のファミリーマートの閉店。

便利だったはずの場所が空き地になったり、別の建物になったりするたびに、

松崎町の輪郭が少しずつ削られていくような寂しさを感じます。

コンビニは単に買い物をする場所ではなく、夜道の明かりであり、地域の安心を支えるインフラでもあります。

30年という長い間、あの場所で休まず明かりを灯し続けてくれたことには、感謝の言葉しかありません。

そんな寂しいニュースの中、一つだけ明るい希望もありました。

ファミマ横で販売されていた、**「大七弁当」**は、販売を継続するとのことです!

(場所はまだ検討中とのことでしたが)

この知らせを聞いて、胸をなでおろしたファンも多いはずです。

ここのお弁当屋は本当に知る人ぞ知る名店で、

個人的には「下手に食堂へ行くよりもずっと旨い」と思っています。

松崎町を訪れる方には、ぜひ一度ここのお弁当を味わってみてほしいです。

地元の味がこうして形を変えて残っていくことに、わずかな救いを感じます。

時代の流れとともに街の風景は変わっていきますが、

エルピーノから続いたあの場所の記憶は、私たちの心の中に残り続けることでしょう。

長い間、本当にお疲れ様でした。。

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