ソムリエ資格の今昔物語|ワインアドバイザーはどこへ?ソムリエ資格の「今」と、現場が語る資格の本当の必要性

お酒 

春の訪れと新しい挑戦

春の足音も近づいていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

松崎の街並みにも、少しずつ春の気配が混じり始めています。

この季節、「何か新しいことを始めたい!」とエンジンがかかる方も多いですよね。

そんな時、「じゃあ、心機一転ワインの勉強でも始めませんか?」

な~んて気の利いたセリフをサラッと言ってみたいもんですが……

今はそんなにソムリエって必要とされているのでしょうか?

とはいえ、私自身のキャリアのベースにもなっている「ソムリエ試験」。

今回は、最近の資格事情が私の受験した頃と比べてどう変わったのか

、当時の思い出も交えながら、

少し真面目に、

少し「ぶっちゃけ話」を書いてみたいと思います。

資格の迷宮:エクセレンスにSAKE DIPLOMA?

さて、このソムリエ資格。

改めて調べてみると、

私が試験を受けた頃とは様相がガラリと変わっていて驚きます。

現在、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定している資格だけでも、

これだけの種類があります。

・ソムリエ・エクセレンス

・ワインエキスパート・エクセレンス

・ソムリエ

・ワインエキスパート

・SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)

……いやはや、多いですね。

おそらく「エクセレンス」というのが、

昔の「シニア・ソムリエ」にあたる上位資格なのでしょう。

当時はワインエキスパートに「シニア」制度はなかったので、

愛好家の方にとってもより高みを目指せる時代になったということかもしれません。

(違ったらごめんなさい)

さらに、全日本ソムリエ連盟(ANSA)には

「ワインコーディネーター」や「ワインナビゲーター」といった資格もあり、

まさに資格の百花繚乱状態。正直、なかなか全容を把握している人はいないと思います。

消えた!?「ワインアドバイザー」という名前

一番の大きな変化といえば、かつて存在した

**「ワインアドバイザー」**という資格が「ソムリエ」に統合されたことでしょう。

昔は、飲食店勤務なら「ソムリエ」、

酒販店勤務なら「ワインアドバイザー」と明確に区分けされていました。

しかし、今は酒販店の方も「ソムリエ」を名乗れるようになったようです。

これ、個人的にはすごく納得の変化なんです。

というのも、酒販店で働くプロたちは、

知識量だけで言えば、地方の、それもビールをメインで提供するような旅館で

「井の中の蛙」的に働いていたサービスマンに毛の生えたようなソムリエよりも、

遥かに詳しかったりするんです。

それなのに、呼び名が「アドバイザー」というのは、

どうもプロっぽくないというか、ネームバリュー的に少し弱いな……

と当時から感じていました。

フランスには「コンセイエ」という酒類販売の専門資格がありますが、

それくらい確立された響きがあっても良かったはずです。

今の時代、転職も一般的になりました。

「酒販店で知識を磨いてからレストランへ」というキャリアパスを考えれば、

名称が統合されたのは、まさに時代に即したアップデートと言えるのではないでしょうか。

日本酒への羨望と「唎酒師」の現実

今や日々缶チューハイをたしなむノムリエの私は、

ワインも好きですが、それ以上に日本酒が好きだったりします。

以前、働いていたホテルで日本酒の企画をやったとき、

「ソムリエなのに日本酒が好き」と言うとお客様に結構ウケたりしました。

本来はソムリエはレストランで供される飲料すべてを把握していなきゃいけないのですが、

世間的にはソムリエ=ワインなんでしょう。

さて、一時期私も、「唎酒師(ききさけし)」の資格も取ってみようかな、

と真剣に考えたことがありました。

ところが、調べてみると二の足を踏んでしまったんです。

最大の理由は、ズバリ**「コスト」**

唎酒師を認定する団体(SSI)では、取得費用がソムリエの倍以上かかる上に、

年会費を払い続けないと資格が失効してしまう(!)というシステムでした。

その点、一度取ったら一生有効なJ.S.A.さんは、控えめに言っても「神」です。

取り寄せた唎酒師のテキストを読んでみても、

内容の多くは日本の地理や風習、酒税法といった基礎以前の知識がメイン。

一番消費者に響くであろう「銘柄の深掘り」については意外なほど触れられておらず、

「これなら今の知識のままでもいいかな……」と見送ることにしました。

(20年ぐらい前の事なので今は変わっているかもしれません)

「資格手当」という切実な問題

資格を取るには、多大な時間と労力、そしてお金がかかります。

それに見合うリターンがあるのか?というのは、

これから目指す方にとって一番気になるところでしょう。

私が長年働いていたホテルでは、

ソムリエ資格を持っていても、残念ながら「資格手当」は一円も付きませんでした。

あんなに分厚い教本と格闘し、テイスティングの特訓をして合格したのに……。

客観的に見れば「やる意味あるの?」と思われるかもしれません。

ただ、私自身はそこに不満はありませんでした。

もともと「仕事に役立てて給料を上げよう」という下心(?)よりも、

純粋な興味で取った部分が大きかったからです。

実際、資格があるからといって、

現場でのサービスが魔法のように上手くなるわけでもありませんしね。

それでも、あえて会社側の視点で見させてもらえば、

給金をあげることで社員の学習意欲を高める」

という仕組みはあっても良かったのかな、とは思います。

全体のレベルが上がれば、巡り巡ってお客様の満足度も上がるわけですから、

勿体ないのになぁと感じていたのもまた事実です。

結び:資格は「ゴール」ではなく「きっかけ」

いろいろと書いてきましたが、

結局のところ、資格は「持っていること」自体よりも、

その過程で得た「知識の引き出し」こそが財産だと思っています。

最近は日本酒と焼酎に特化した「SAKE DIPLOMA」も人気ですし、

以前のブログで言及した「クラフトサケ」のようにお酒の世界はどんどん広がっています。

私も、資格手当はなくても、

今日も美味しいお酒の話ができるだけで

「取ってよかったのかな」と(晩酌しながらw)思っています。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

ちなみにAIに作ってもらったイラストの壮年の男性がかっこよすぎて使うのをためらったのは内緒ですwww

呼称資格認定試験 | 一般社団法人 日本ソムリエ協会(J.S.A. Japan Sommelier Association)公式Webサイト
一般社団法人 日本ソムリエ協会(J.S.A.)公式サイト。J.S.A.ソムリエなど呼称資格認定試験実施、会員様に向けたワイン・酒類・飲料の振興を図る情報提供、イベント・コンクール開催を行います。

2026年 3月 22日 桜開花状況

すみません、昨日ブログをアップできなかったので一日遅れです。

咲き始めましたね♪

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